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鳥山明先生ありがとうございました!

みなさんこんにちは!NEARデザイナーの若生です。 今回のブログは、先日お亡くなりになられた漫画家の鳥山明先生についての内容となります。 哀悼の意を込めて制作した絵と、その裏側についてまとめました。 最後まで読んでいただけますと幸いです!

ものづくりの原点

小さな頃からドラゴンボールが大好きで、時間があればドラゴンボールのキャラクターの絵を描いて遊んでいました。
自宅で描いた絵を毎朝保育園に持っていって、園内に飾ってもらうのを日課にしていました。
絵を描くという行為自体が楽しかったのもありますが、友達や先生に絵を見せてとにかく驚かせたい、褒めてもらいたいという一心で毎日描いていました。
この時に「自分が制作したもので他者を驚かせる」という達成感のようなものをおぼえ、見せた時のリアクションが薄かった時は「どんな絵だったらもっとリアクションもらえるかな」と日々研究していました。
当時やっていた「制作物を提出」→「フィードバックを得る」→「次の制作に活かす」というサイクルは、現在も自分が生業としているデザイン制作における過程とほとんど変わりありません。
このようにドラゴンボールは自分がものづくりを始めるきっかけとなった大きな存在で、その作者である鳥山明先生がお亡くなりになられたというニュースはとても衝撃的でした。

そんな折にいただいたご依頼

悲しいニュースの翌日、
「スーパーサイヤ人2の悟空描いてほしい!壁に貼りたい」
と、NEAR代表の原から連絡がありました。
小さな頃からアニメ等でドラゴンボールに多く触れてきた原にとっても、鳥山明先生の訃報は衝撃的だったため何か形に残るものとして、一番好きなキャラクターの絵を飾りたいということでした。
自分としても、哀悼の意を込めてこういった形で絵を描けることがとてもありがたく、すぐに制作に取り掛かることにしました。

(※制作物は二次創作であり、非営利目的で制作しております。)

まずはヒアリング

原からの要望である「スーパーサイヤ人2状態の悟空の絵」を、より深堀りするためにヒアリングをしました。
(※悟空はドラゴンボールの主人公で、スーパーサイヤ人2というのは、戦闘シーンにおいて悟空がより強くなるための変身状態を表します。)

ラフ案を用いながらヒアリングを進め、より原の頭の中の理想のイメージへと近づけていきます。
今回は、より迫力が感じられるように、顔にクローズアップした画角で制作を進めることに。

大切なこと

飾る場所については「自宅仕事部屋の紺色の壁面に飾りたい」とのみ要望をいただいたのですが、よーし!紺色の壁面に合うような雰囲気で描き始めるぞ!…とキャンバスに描き進める前に大切な過程があります。
ただ「絵を描いて納品する」だけではなく「飾った時にどう見えるか?どう感じるか?」まで考えることが大切です。
そのためにも部屋全体の様子を知る必要があったため、部屋全体がわかるような動画を撮影していただきました。
ここで改めて「紺色の壁面が仕事中ずっと視界に入る側の壁面であること」「他の壁面が白色で、且つ絵を飾るスペースがあること」が把握できたため、それらの状況に合わせていくつか絵の雰囲気を変えたカラーパターンをデジタルにて提案することに。
当初の要望であった「紺色壁面に合うパターン」には、仕事中ずっと視界に入ったとしてもノイズにならないようなカラーパターンを提案し、その上で「白色壁面に映えるカラーパターン」も提案しました。

いよいよ完成へ

確定したのは「白色壁面に映えるカラーパターン」となりました。
ご要望を鵜呑みするのではなく、本質を整理して別の角度からのご提案することの大切さを改めて再認識しました。
デジタルで描いた絵を元に、キャンバスに下書きをしていきます。

下書きが完了したらいよいよ絵の具をのせていきます。塗り直しすればするほど見栄えが悪くなっていくので、緊張しながらゆっくりと着彩して完成です!
デジタルイラストの数倍の体力を使う分、暖かみのある一点ものの絵が出来上がりました。

実際に飾ってもらいました

原宅の猫のマサムネも気に入ってくれた?みたいです。
当ブログ記事のメインビジュアルのイラストも含めて、鳥山先生への哀悼の意を込めながらドラゴンボールの絵を描くことによって、すこし気持ちの整理がついたような気がします。
もし、ドラゴンボールが無かったら絵を描く楽しさやものづくりをする達成感に触れられず現在の仕事をしていなかったかもしれません。
鳥山明先生ありがとうございました!

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