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YouTubeをやってみて:Mefit編【PART.1】

こんにちは、NEARデザイナーの若生です。 私たちは現在、札幌にあるパーソナルジムMefitのYouTube周り全般を任せていただいており、日々企画・撮影・編集などに取り組んでおります。 任せていただいてから約4ヶ月ほど経ち、色々と学びがありましたのでNEARブログにて何回かに分けて皆さまへお伝えしていきたいと思います。

YouTubeを任せていただいた経緯

2024年の夏、Mefitはジム立ち上げから約2年が経ち、これからジムのコンセプトを変えていこうとしていました。(コンセプトについては別の機会に詳細をご説明します)
そんな中、Mefit代表の永原さんから1件のご要望をいただきました。
「新コンセプトに変えていくにあたってボディメイクガチ勢のお客様をもっと集めたい」
(※「ボディメイクガチ勢」とは?・・・ラクして痩せたり、筋肉量が増加することはあり得ません。トレーニングや食事の節制は地道で時間もかかります。その「大変さ」や「時間がかかる」ことをある程度ご理解いただいた上、最短経路で理想へ向かう方をここでは「ボディメイクガチ勢」と称します)
そのご要望を叶えるために、新ターゲット層に特化したLPまたはHPを制作するなどといった、アプローチがいくつか候補として出ましたが以下の理由からYouTubeをご提案しました。
近年のボディメイクムーブに乗じて、街中にはたくさんのパーソナルジムが乱立しています。
そんな中、ガチ勢にMefitを選んでいただくためには他と差別化を図る必要があり、まずは札幌で一番中身が見えるジムを目指しました。
というのも皆さん、実際にパーソナルジムって週にどれくらい時間をかけて、どんなトレーナーにどんな指導・食事管理を受けて、何ヶ月後には体がどう変わっていくのかをハッキリと想像することができますか?
トレーニング経験者の筆者でも、ボンヤリとしか想像できません。パーソナルジムという閉鎖的な特性もあって結構ブラックボックスだなとも感じます。

トレーニングの種目・強度、お客様の身体が日々変わっていく様子、実際にトレーニングをする場所、トレーナーのお客様に対する接し方・ニュアンス、ジムの空気感などなど、それら全てをLPやHPで細かくお伝えするのは、ほぼ不可能です。
(お客様の状態に合わせて、指導方法も日々変わるので、なおさら不可能です)

上記のような細かいところまで見えるジムとそうでないジムを比べたら、前者の方が「自分に合っているかどうか」が入会する前からある程度わかるし、漠然とした不安も少ないと思います。
そこでそれらを全て映像に収録して発信したらどうか?という案が出てきました。
文章や写真よりも動画の方が詳細や雰囲気をお伝えするのにもってこいであるという理由と、永原さんは元々YouTubeをやっていたのですが更新が1年程止まっており、自身も再開したいと思っていたという理由から、YouTube再始動が決定しました。

目的とアプローチ

前述の通りYouTubeの一旦のゴール・目的を「ボディメイクガチ勢に興味を持ってもらう」と定め、それ以外の視聴者層は一旦無視して進めることにしました。
それと同時に、まずはMefit代表の永原さんってどんな人なのかをもっと視聴者に知ってもらう必要がありました。
永原さんは、お客様にボディメイクを指導する「トレーナー」でありながら、自身も大会出場を目指し日々トレーニングをしている「トレーニー」でもあるため、それら2つの側面を発信し、永原さんの人物像を伝えていくことに。
「トレーナー」の面は、実際にお客様のパーソナル指導に密着しその様子を収録し、「トレーニー」の面は、永原さんが大会優勝を目指し日々研鑽していく様子をお伝えするようにしました。

よりリアルに、詳細に

視聴者には、Mefitのパーソナル指導の様子や空気感を実際にその場で観ているかのように感じてもらいたいので、ドキュメンタリーのようなテイストで、演出は控えてそのままの様子を撮影しました。
台本は一切なく、司会のような役割の人物もあえて作らなかったためリアルな反面、展開に大きな波が無くトレーニングに興味がない方にとっては退屈に感じてしまう場合もあるかもしれません。
ひたすらに指導の様子とトレーニングに打ち込む姿が内容の8〜9割を占めるのでなおさら。

しかし、それは狙いでもありました。
ターゲットである「ボディメイクガチ勢」の興味をひくために、その「リアル」で「詳細」な「パーソナルトレーニングの様子」をあえて動画のメインにして、それに興味がなく退屈に感じる視聴者には離れていただく。一旦はその方向性で進めていくことにしました。
この作戦が上手くいったのかどうかは次号のブログにてお伝えしていきます。

お客様代表として

「トレーナー」の面を発信する際に、パーソナル指導を受けるお客様の出演が必須となります。
そこで、元々Mefitに通っていたNEAR代表の原がお客様代表として出演することになりました。動画内では、原が理想の身体へと変化する過程などポジティブな面だけではなく、トレーニングで苦しみもがく姿も包み隠さずに発信しています。
「トレーニングってこんなに地道なんだ」「大変そう」と感じていただき、その上で「Mefitだったらこんな風に変われるんだ」と興味を持っていただける視聴者に観続けてもらえることを目指しました。

撮影の裏側

動画の構成上、展開が単調になってしまうので見せ方を工夫して、少しでも視聴者が飽きないように画角は頻繁に変えるようにしています。
トレーニングは1つの種目を数セット行うので、同じ動作を同じ画角で撮り続けるよりも色んな角度から撮影した方が面白みが増すのに加え、単純にトレーニングの参考になります。
そういった理由から1つの種目に対してなるべく3〜4の角度から撮影するようにしています。

画面に映る人物のバランスや、種目がどんな動作をしているか分かりやすい角度を複数撮るためには、カメラマンは撮影中かなりキツい体勢を強いられることも少なくありません。毎回服の中は汗だらけになります。撮影には経験やセンスがもちろん大事ですが、一番必要なのは「体力」だと思っています。

ここで必須になってくるのがマスクです。
キツい体勢で撮影し続けると息が上がり、自分の呼吸音まで収録されてしまうので、マスクを着用することで防いでいます。
公開している初期の動画だと、まだマスクを着用していなかったので、かすかに呼吸音が聞こえる場面がいくつかあり、編集時に苦労した思い出があります。

フレームレート

画角以外にフレームレートについても工夫をしました。
動画というのは大量の静止画を素早く切り替えて表示することで、あたかも動いて見えるようにしたものです。
フレームレートとは、1秒間に表示される静止画の数を指すのですが、Mefitの動画は全て24fpsで制作しています。(1秒間に24コマ)
これは映画と同じフレームレートで、人間の目で観た時に他のフレームレートよりも自然な印象を与えると言われています。
(同時にシネマティックな映像にもなります)
Mefitが発信する動画は実際のパーソナルトレーニングの様子や雰囲気を、視聴者にその場に居るかのように自然に伝えたかったので24fpsで制作しています。

ちなみに、テレビの映像はほとんどが30fpsで、スポーツ系など速い動きで且つスローモーションを多用する時には60fpsで撮影します。
30fpsや60fpsのようにフレームレートが高くなると1秒あたりのコマ数が増え、より滑らかな映像が出来上がるというメリットがありますが、24fpsには映像の雰囲気をグッと良くする効果があるので用途によって使い分けて制作するのが良いかと思います。

次号ブログでは数値的な結果もご紹介

少々長くなってしまったのでここで一旦区切って、次号ブログにて数値的な結果や、どんな施策をしたのかなどをお伝えできればと思っていますのでぜひ次号もご覧いただきたいです。

おまけ❶【やったことない事】

MefitのYouTube周りを任せていただくまでに、本格的な動画撮影・編集・企画はしたことがありませんでした。
この度NEAR代表の原から、「未経験なのになんでやろうと思ったか教えて」と要望がありましたので、ここで少しご説明いたします。

やったことないのになぜ「YouTubeやりませんか?」の提案をしたのかは、目的を達成するために現環境においてその手法が一番適していると判断したからです。
未経験なのに出来るのか?というと、それなりの不安はあるけど出来ると確信していました。
というのも、仕事に限らずものごとの進め方って大体全部同じだからです。
かなりざっくりですが、クライアントの要望から目的を定め、アプローチ法を決め、準じてつくったものを提案し、確定したものをローンチし、結果から改善案を提案していくという流れはどの分野もほとんど同じかと思います。
あとは、アプローチの仕方が「YouTubeでの発信」であれば、YouTubeについてひたすら調べます。「動画撮影・編集」をプロたちはどんなふうにやっているのか分からなければ、撮影機材・編集ソフトについて調べます。「編集ソフトの使い方」がよく分からなければ調べます。
どの分野にも、素晴らしいスキル・知識を持った先駆者はたくさんいて、様々な情報を公開してくれてるので大丈夫です。なんとかなります。
(※新しい分野に挑戦することがすべて正義とは考えていません。目的に対して最適でもなく、やりたいとも感じなければ挑戦しません。)

おまけ❷【撮影・編集で使用している機材やツール】

これからYouTubeを始めようかなって考えている方に向けて、最後に撮影や編集で使用している機材・ツールをご紹介しますので、ご参考になれば幸いです。
撮影で使用しているメインカメラは「Osmo Pocket 3」。
素早く画角を変えても、自動で補正してカメラがゆっくり動いてくれるので滑らかな映像が撮れ、手ブレが全く起こりません。その分、少しクセがあるのですが、慣れてしまえばきちんと思い描いた撮影ができるようになります。
画質も1080Pか4Kを選んで撮影できるので解像度も申し分なし。何より軽くて小さいので持ち運びに便利だし、撮影時に腕が疲れることはありません。
かなりおすすめです!

出演者が自宅で撮影する時はカメラマンが不在のため「i Phone」で撮影してもらっています。「i Phone」でも1080P以上の解像度で撮影すれば、画質は全く問題ないのでまずは「i Phone」で撮影を始めてみてもいいかもしれません。
音声についてですが、基本的にカメラの内蔵マイクで十分ですが、屋外で風が吹いていたり周りの雑音が目立つような環境の場合は外付けのマイク「DJI MIC」を使用しています。
メインカメラ「Osmo Pocket 3」と同メーカーで互換性があるので接続も簡単でかなり便利です。

編集で使用しているPCは「Mac Book Air・M3チップ・16GBメモリ」。
「Mac Book Air」なので若干スペック的に不安でしたが、今のところ動画を編集していてもカクついたりせず全く不便は感じていません。
持ち運ぶ機会が多いので、軽くてラクです。
ただ、4K画質の映像をガンガン編集したいのであれば「Mac Book Pro」など、より高スペックなPCの方がスムーズに作業ができるかと思います。
ストレージに関しては、動画データを扱っていると1TBなんてあっという間に使ってしまうので、外付けHDDかSSDを都度購入して対応するのがおすすめです。
編集ソフトはAdobeの「After Effects」と「Premiere Pro」をメインで使用しています。動画内に差し込む静止画の制作は「Photoshop」を使っています。
「After Effects」は編集の自由度が高いので、細かなアニメーションやエフェクトを使用した数秒の映像を制作する時に使用しています。
「Premiere Pro」はカメラで撮影した動画素材や「After Effects」で作った短い映像を組み合わせて、長尺の動画を制作する時に使用しています。
ソフトごとに強み弱みがあるので、上記のような使い分けをして編集作業をしています。
以上、参考になれば!

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