イラストを描く理由

希望・理想にピッタリである

クライアントと打ち合わせをしてデザインの方向性を定めていく過程で、「ココはこんなイラストいれたらしっかり伝わるな」「テイストはあんな感じかな」など、欲しい「イラスト」像みたいなものが段々固まっていくのですが、その際にフォトストックサービスで希望通りの「イラスト」素材を見つけるのは中々難しいです。
結局は「希望に近い」程度にとどまっていて100％ピッタリのものを見つけられた経験はほぼありません。
こんな時にオーダーメイドで対応すると、しっかりとイメージ通りのものができ、デザイン全体をより一層上の段階へグッと引き上げてくれます。

どんなニッチな状況もイラスト化できる

例えば実際にあった事例でいうと、WEB制作をしている中で《童話かさこ地蔵の絵を描いている子どものイラストが必要》という状況が発生したのですが、そのようなニッチな状況のイラストがフォトストックサービスにはあるはずがありません。
そんな時に自作するとそういった問題は一発で解決できます。
別途、イラストレーターに発注して描いてもらうという手段もありますが、直接クライアントとやり取りした時の温度感やクライアントが大切にしている細かなニュアンスを把握しているフロント側の我々が描いた方がより最適なものへ近づけることが容易なため、自分たちで制作するようにしています。

アイコンもオーダーメイド

現在制作中の「北参道歯科・矯正歯科」様のWEBサイトではアイコンもオーダーメイドで作成しました。
「北参道歯科・矯正歯科」様のロゴデザインは「正方形のオブジェクト」で「歯」を表現しており、サイトで使用するアイコンにもこの「正方形＝歯」という世界観を踏襲させて制作することとなりました。
歯にまつわるアイコン素材は検索すればすぐに多種多様なものがヒットしますが、もちろん歯を正方形で表現した素材は検索しても出てきません。
こんな時こそ、自作イラストの本領が発揮されます。
正方形で歯の診療科目をいかに表現するか楽しく悩みながら作成いたしました。

あれ？どこかで見たことあるなを防げる

WEBサイトに限らず街中にある広告などを見ていて「このイラストどこかで見たな」って経験ありませんか？
フォトストックサービスにあるハイクオリティなイラスト素材は、人気が高いため自ずと他と被りやすくなっていきます。
被ることは必ずしも悪いことではありませんが、見た方に対してどこか使いまわされているような雰囲気を与えかねません。こういったことを防ぐためにも、オーダーメイドで「特別感」のある「イラスト」を描くようにしています。

とは言えアレンジして活用することも

時にはフォトストックサービスを利用することもあります。
ただしその時は、必ずそのまま使用せず手を加えて活用しています。
事例を挙げると、我々NEARのブログ記事のメインビジュアルで《PC画面でロゴを制作しているようなイラストがほしい》という状況が発生したのですが、「イラストの構成内容はピッタリ」だけど「イラストのテイストが合わない」といった素材をフォトストックサービスで見つけることができたため、手を加えて活用することにしました。
ブログを載せるNEARコーポレートサイトのトンマナに合わせてモノトーンでノイジーなテイストに変え、NEARのロゴを真ん中に表示させて完成としました。

描くことが楽しすぎる

単純に描くことが楽しいというのも自作している理由の一つです。この理由が一番大きいかもしれません。
元々絵を描くことが好きだったため、NEARデザイナーとして活動する以前より、アニメーション制作会社や紙面・WEB制作会社にてイラストを描く場面も多くあり、イラストレーターという側面を持ったデザイナーとして活動していました。そういった中で自然と「デザインの中で使用するイラストは自分で描く」という流れができあがり今に至っています。
「イラストを描く時間」は「楽しく悩むご褒美の時間」でありデザイン制作過程の中においてとても大切な時間となっています。

おわりに

ここまで読んでいただきありがとうございました！
NEARの特色の一つとして「デザインの中で使用するイラストはオーダーメイドで制作する」ということを今後も続けていきたいと思っています。
ブログを読んでいただいた皆さま、今後ともよろしくお願いいたします！